こんな人は友情結婚しないほうがいい

性愛関係を望まないけれど「家族関係」がほしいと選ばれる友情結婚。しかし、そのスタートが親の期待、お金の不安、周囲の流れからだと、あとが自分が疲れることになりがち。

この記事では特に避けたほうがいい３つの動機を掘り下げます。次に進む前に、今の自分の動機をちょっと立ち止まって見直してみよう。

ヘテロセクシャル（ストレート）の人

「親を安心させたい」「親の目を気にして形を作る」「親が結婚しろというから」という理由で友情結婚を選ぶと、表面上は形が整っていても、自分の中に小さなズレがたまり続ける。時間が立つと「結婚も離婚も親のせいだ」と原因を外にばかり向け、最終的な自分の選択だったはずのことを他人論にしてしまう。

一般的に親ってあなたより先に死ぬんです。
親の安心を目的にした関係は、親がいなくなった瞬間に「そもそも何のためにやってたんだっけ？」という虚無につながりやすく、親の承認が動機の中心だとその承認が消えたあとに関係の根っこがぐらつき、「自分は何をしているのか」がわからなくなる。

親を安心させたい気持ちは自然だけど、それだけを動機にすると、親がいなくなったときに残るのは空っぽの形になりかねない。まずは「自分はどうしたいのか」を自分の言葉で説明できる状態にしてから進もう。

親を安心させたいから結婚しようとする人

金銭的不安から「結婚すれば安定する」と思っている人

お金の不安に押されて「結婚すれば安定する」「一緒にいれば何とかなる」と考えるのは理解できる。でもそれが主な動機になると、友情結婚の関係が相手への依存になりやすく、あとでしんどさが一気に噴き出す。具体的にはこんな落とし穴がある

相手依存になったときの弱さ

経済的に相手に頼り切りだと、もし相手から「この関係を続けたくない」「離婚したい」と言われたとき、自分に逃げ場も準備もない。準備不足の状態で「相手が変わるまで」「相手が手放さない限り」みたいな心理になり、選択肢が狭まれ自己決定感が失われる。

負担が偏ったときの崩壊しやすさ

友情結婚は恋愛感情という強い粘着力が前提にないぶん、相手にかかる負担のバランスが崩れると関係が冷めやすい。たとえば一方に経済的・実務的負担が集中して「自分ばっかり支えてる」と感じたとき、恋愛ならまだ粘れるところも、友情ベースだと持続しにくく、溝が深まってしまう。感情的な引力がないと、不公平さが関係を弱めるスピードも速い。

土台を整えないまま「お金のために」関係を始めると、相手の変化や負担の偏りがきっかけで一気に崩れる。
まずは自分の経済的不安の中身を分解し、友情結婚が本当に必要なのかを冷静に見極めよう。

周りが結婚しているから焦って決める人

友人や周囲が次々と結婚していくと「自分もそろそろ…」となる気持ちは普通だけど、それを理由に関係を始めると、自分のタイミングではなく他人の時間軸で動いてしまう。そうすると、あとから「本当に自分の選択だったのか？」と迷ってしまいやすい。焦りを感じたら一回立ち止まり、「なぜ今なのか」「自分は何を求めているのか」を整理しよう。

昨今の日本では、結婚していてもしていなくても周囲からあれこれ言われないのが普通になってきていて、むしろ「結婚してるの？」と詮索するのはハラスメント扱いされる場面もある。だから、外から直接プレッシャーをかけられて焦っているわけではなく、SNSや人のライフイベントを見比べた自己比較から、自分の中で勝手に焦りが育っているケースが多い。
そうした見えない焦りに流されると、本来の自分を見失いやすい。だからこそ、自分の今が本当に”自分発信か”どうかを確認してから次に進もう。

まとめ

これら3つに共通しているのは、「外からのプレッシャーや不安に流され、自分の本音に向き合わないまま選んでしまうこと」です。

親のため、お金の不安、周りの結婚ラッシュ

それぞれ理由は違っても、全部「自分で選んだつもりで、実は選ばされている」という状態になりやすい。
友情結婚は恋愛感情が前提にない分、動機があいまいだと後からズレが噴き出しやすいからこそ、始める前に「自分は何を求めているのか」をはっきりとしておくことが大事です。

何を求めているのかがわからず始めた結果、パートナー関係の解消、婚約破棄による裁判等、たくさんの残念な出来事がSNSに体験談として出回っています。

外の声に振り回されるのではなく、自分のペースと価値観を軸にして選択する。
その意識があってこそ、友情結婚は“自分らしい家族の形”になっていくのです。

余談：異性にモテないから友情結婚したい
はぁ・・・（クソデカため息）