
MITRAの中の人が勝手に選ぶ『友情結婚界のNGワード集』
MITRAの運営をしていると、「あ、この言葉、悪気はないけど刺さるな…」という瞬間がよくあります。
それは、外の世界の人が言うような「愛がないのに?」ではなく、むしろ友情結婚を理解している人たち同士の会話の中で生まれる小さなすれ違い。
今回は、そんな“内部的NGワード”を、MITRA運営の独断と偏見で紹介します。
💬 NGワード①:「うちはもう完全にビジネスですから」
友情結婚を“合理的な契約関係”と表現する人は少なくありません。
でも、「完全にビジネス」と言われると、どこか温度のない響きになってしまう。
友情結婚の本質は、お互いにとっての最適な距離感を見つけること。
冷たく見える表現は、自分を守るための冗談かもしれませんが、
相手には「感情を拒絶された」と受け取られることもあります。
💡言い換え:
「お互いに安心できる関係を作りたい」
ちょっと言葉を変えるだけで、グッと伝わり方がやわらかくなります。
🫣 NGワード②:「恋愛脳の人は無理です」
お気持ちはわかります。
でも、「恋愛脳」という言葉は、どうしても相手を見下す響きを持ってしまいます。
恋愛を求めることは劣っているわけではなく、ただ違う方向を見ているだけ。
同じ友情結婚界でも、「恋愛感情ゼロ派」「軽い情はあっていい派」「恋愛的好意もアリ派」と幅が広い。
自分と違うスタンスを持つ人を切り捨てる言葉は、結局、自分も孤立させてしまいます。
💡おすすめの言い方:
「私はもう少しフラットな関係を望んでいます」
→ 否定ではなく“方向性の違い”として伝えるのが◎
⚖️ NGワード③:「どうせうまくいかない人が多いですよね」
現実的に課題があるのは事実ですが、
それをうまくいかないとまとめてしまうと、すべての努力を軽視する響きになります。
友情結婚は「普通の結婚がうまくいかない人たちの逃げ場」ではありません。
むしろ、「自分たちなりの幸せを設計する挑戦の場」です。
💡言い換え:
「長く続けるにはコツがありそうですよね」
→ 同じ現実を見据えつつ、希望を残せる言葉です。
🤐 NGワード④:「相手に求める条件は特にないです」
……と言いつつ、プロフィールにはびっしり条件が書かれているパターン。
これ、意外と多いです(笑)。
条件がないと表現する人の多くは、
「厳しく見られたくない」「柔軟な印象を持たれたい」という優しさから言っているのですが、
実際は「自分の希望を言語化できていないだけ」だったりします。
友情結婚では、「自分の軸を正直に伝える」ことが、思いやりにつながります。
遠慮よりも、誠実さが信頼を生むのです。
💭 NGワード⑤:「普通の結婚だったら…」という前置き
「普通の結婚だったら〜」という比較フレーズ。
この一言が入るだけで、会話全体が「友情結婚は特別・異質」という雰囲気になります。
友情結婚も、恋愛結婚も、事実婚も、ひとつの“選択肢”。
どれが上でどれが下という話ではありません。
「普通の」という言葉を手放すだけで、自分の選んだ道がもっとまっすぐ見えてきます。
💡補足:
“普通”という言葉ほど、想像する相手の数がバラバラな言葉はありません。
だからこそ、友情結婚の世界では“自分にとって自然なかたち”を大事に。
🤝 最後に:ことばの温度で、世界は変わる
友情結婚を選ぶ人たちは、みんな思いやりが深く、慎重で、誠実。
だからこそ、言葉の細部に敏感です。
その「敏感さ」は生きづらさでもあり、同時にやさしさの証でもあります。
言葉に気をつけるというのは、我慢ではなく、信頼を長く育てる技術。
MITRA運営としても、そんな“会話のセンス”を磨ける場所でありたいと思っています。